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理事長挨拶


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仙台厚生病院 理事長
目黒泰一郎

 医学は日々進歩しております。進歩はより多くの治癒をもたらしますが、一方でより多くの人手とコストを要求します。他方、患者さんやそのご家族は、常に最善・最新の医療を期待します。それは休日であろうと夜間であろうと、都市部であろうと地方であろうと同様でありましょう。ですから、医学の進歩が止まらないかぎり、医療費上昇や負担増は不可避です。その明白な事実に目を背け、我が国では長い間、医療費抑制策がとられました。「医療崩壊」は必然の帰結でした。


 この逆境の時代を迎え、当院は通常と異なるアプローチを試みました。それは、まず始めに病院職員を過労と疲弊から守り、その活力ある職員のパワーによって、高度先進医療を24時間体制で提供しようというものです。そのために、「選択と集中」の原則を取り入れました。具体的には、総合病院であることを目指さず、選択した3つの領域、すなわち@心臓血管、A消化器、B呼吸器に病床や人員を集中し、おのおのを大型化〜超大型化しました。


 大型チームは医師やスタッフに余裕のある交代制をもたらします。それは24時間体制(6名から7名の医師による当直体制)を維持しつつも、担当スタッフが十分な休養をとることを可能とします。休養は、学習や研鑽に向かう体力・意欲を産み出します。学習や研鑽は、職員のモチベーションや診療技術の向上をもたらし、技術の向上は周囲からの高評価につながり、高評価は繁栄をもたらします。繁栄は、さらなる就労環境の改善につながって、当院はまさにその好循環の途上にあります。


 「選択と集中」は、一方で「分担と連携」を必要とします。当院の分担範囲にない領域においては、多数の医療機関や1,200名を超える登録医(3/19現在1,285名)との連携の中で解決していきます。


 仙台厚生病院は、今後もこの「選択と集中」、「分担と連携」によって職員を過労・疲弊から守り、地域医療最後の砦となることを目指します。また、東日本大震災によって疲弊した東北の医療再生に貢献するため、医学部新設も目指すという夢・志を持っている病院でもあります。



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