

当科は2004年9月に開設され、次の3つを基本理念に掲げて参りました。
主治医(外科)は患者さんを治す役割を担っているが、麻酔科医も患者さんを守るという重要な役割を担っている、というのが当科のポリシーです。治療とはいえ手術は患者さんの体を傷つけることに他なりませんから、影響が可能な限り小さくなるよう努めなければならないという発想が必要です。
当院における麻酔科管理手術の件数は、年間1,500件を超えております。しかし当科には常勤の麻酔科医が複数在籍しており、充実した体制を組むことができています。患者さん一人一人を大切にした、より良い麻酔のあり方を追求し、決して流れ作業的に施すことのないよう自らを戒めています。

当科の主任部長である内田寛昭は、麻酔科医としてこの道一筋に歩んで参りました。出身大学である岡山大学は、医局で2年間、麻酔科医として研修を受けることになっており、集中治療室で重症の患者さんの痛みを緩和するペインクリニックを数多く経験する中で「患者さんの全体を見る」ことにやりがいを見出し、麻酔科の専門医を志しました。
近年は麻酔科医の全国的不足、特に東北地方での脱落傾向が顕著であり、いろいろな原因が指摘されています。しかし麻酔科医一人一人が自分の仕事に誇りを持ち、アグレッシブに病院の中央診療科的役割をこなすことができれば、状況は必ず好転するものと信じております。具体的には中央手術室の管理・運営、緩和医療や術後管理(呼吸、術後疼痛管理)への積極的関与を目標に、麻酔科医のさらなる増員と質の向上を図っていきたいと思います。
昨今の手術件数の増加、患者さんの高齢化、ハイリスクな患者さんの増加などにより、麻酔の専門性はいやがうえにも高まっています。患者さんの周術期が、より満足のいくものになるよう、今後も研鑽努力を重ねて参ります。


