病院について

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 76 205 301 916 1,800 4,575 5,001 3,589 684
 地域医療支援病院として、地域の様々な医療機関から患者さんをご紹介いただいております。地域医療の中核的な役割を果たすべく、幅広い年齢層の患者さんを救急で受け入れており、質の高い医療提供に努めています。
当院は循環器・呼吸器・消化器に特化し、それぞれ高度医療を提供していますが、小児科と産科はありませんので、0-9歳の患者さんの受診はありません。
10歳・20歳代の若年層は呼吸器外科では気胸の手術、呼吸器内科では肺炎・喘息等の患者さん、消化器内科では細菌性腸炎・クローン病の入院が多くなっています。
60歳以上の患者さんが全体の8割を超えており、この年代では消化器センターは胃癌、呼吸器センターでは肺癌といった悪性新生物の患者さんの診療が主体となります。心臓血管センターでは狭心症・心筋梗塞・大動脈解離の患者さん、特に80歳以上で大動脈弁狭窄症の入院が多くなります。
過去のデータと比較しても年齢階層別の患者分布に大きな変化はありません。
 
・患者数が10未満の場合、-(ハイフン)で表示しております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺癌 検査入院(肺生検)あり 516 2.88 3.68 0.34% 68.91 気管支鏡検査
040040xx99040x 肺癌 化学療法あり 366 7.52 12.35 0.00% 69.88 化学療法
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 手術なし、処置なし 139 14.89 19.92 1.53% 72.10 間質性肺炎
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし、処置なし 113 22.98 21.25 5.42% 86.65 誤嚥性肺炎
040040xx9908xx 肺癌 化学療法(ペメトレキセドナトリウム水和物)あり 101 7.43 12.01 0.00% 69.39 化学療法(初回治療)
化学療法(2コース目以降)
呼吸器内科では肺癌の患者さんが最も多くなっています。気管支鏡検査を目的とした入院や化学療法、放射線治療目的の入院などがあります。化学療法では、通常の抗癌剤治療に加え、分子標的治療や免疫チェックポイント阻害療法など幅広く行っています。
 
間質性肺炎とは
 肺には肺胞と呼ばれる小さな袋状の構造があり、酸素と二酸化炭素の交換を行っています。間質性肺炎はこの肺胞の壁(間質)に何らかの原因で炎症や損傷が起こり、肺胞の壁が硬くなる病気です。特徴的な症状は咳と息切れで、徐々に進行していきますが、風邪などがきっかけで急速に症状が悪化する(急性増悪)こともあります。多種の検査で現在の状態を評価しつつ、治療の必要性を検討していきます。 
 
誤嚥性肺炎とは
 口から食道へ入るべきものが気管に入ってしまうことを誤嚥といいます。誤嚥性肺炎は、嚥下機能障害のため唾液や食べ物、あるいは胃液などと一緒に細菌を気道に誤って吸引することにより発症します。特に高齢者や寝たきりの患者さんでは、①口腔内の清潔が十分に保たれていない事、②咳反射が弱い事、③栄養状態が不良である事などが関与し、発症は増えています。治療は抗菌薬を用いた薬物療法が基本ですが、口腔ケアや嚥下指導も重要であります。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺癌 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術あり 206 13.20 12.73 0.00% 67.69 肺腫瘍・縦隔腫瘍手術
040200xx01x00x 気胸 胸腔鏡下肺切除術あり 71 10.48 10.09 0.00% 27.25 気胸手術
040200xx99x00x 気胸 手術なし、処置なし 53 6.62 9.14 0.00% 31.36 気胸手術なし
040310xxxxxxxx 肺内炎症性腫瘤 胸腔鏡下肺切除術あり 16 10.50 10.77 0.00% 56.06 肺腫瘍・縦隔腫瘍手術
040110xxxxx0xx 肺肉芽腫 胸腔鏡下肺切除術あり 19.92  
当院呼吸器外科の特色は、テレビモニターを見て手術を行う”完全胸腔鏡下手術”を施行している施設であることです。
 呼吸器外科で最も多い手術症例は、肺悪性腫瘍に対する手術で、全手術数の約6割を占めています。その内の9割以上が原発性肺癌で、残りが転移性肺腫瘍となっています。肺悪性腫瘍の97%の症例が完全胸腔鏡下で手術がなされています。
 次に多いのが、肺嚢胞性疾患(気胸など)で、全体の35%を占めています。約6割の方が手術をしていますが、手術を希望されない方や初回入院で原因病変がハッキリしない方は経過観察となります。
 肺の良性腫瘍も手術対象になりますが、肺癌が否定出来ない方の診断目的の手術になります。肺の一部と共に病変を取り去る”肺部分切除”が完全胸腔鏡下に行われます。
 
・患者数が10未満の場合、-(ハイフン)で表示しております。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99100x 狭心症 検査入院(心臓カテーテル検査)あり 2,139 2.27  3.06 0.17% 69.09 心臓カテーテル検査(上肢アプローチ)
心臓カテーテル検査(下肢アプローチ)
050050xx02030x 狭心症 経皮的冠動脈ステント留置術あり、心筋シンチグラフィー検査あり 643 7.30 10.29 0.34% 70.36 冠動脈インターベンション手術(橈骨アプローチ)
冠動脈インターベンション手術(下肢アプローチ)
050070xx99000x 頻脈性不整脈 手術なし、処置なし 494 5.41 7.82 1.53% 71.44 薬剤的・電気的除細動(頻脈性不整脈)
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 経皮的カテーテル心筋焼灼術あり 322 5.48 5.51 0.00% 61.76 アブレーション
050030xx97030x 急性心筋梗塞 経皮的冠動脈ステント留置術あり、心筋シンチグラフィー検査あり 164 14.62 16.39 0.17% 66.03 冠動脈インターベンション手術(橈骨アプローチ)
冠動脈インターベンション手術(下肢アプローチ)
狭心症・心臓カテーテル検査入院
 狭心症は、心臓に栄養を送っている血管が細くなることで十分な血液が心臓にいきわたらなくなり、心臓機能の低下をきたす疾患です。狭心症の診断のためには冠動脈CT検査とともに心臓カテーテルによる精密検査が必要です。当科ではこれらの診断、治療に力を注いでいます。検査は患者さんの負担を減らすため、手首からカテーテルを挿入する方法をとっています(検査後の安静が不要になります)。苦痛の少ないカテーテル検査を目指しています。
 
狭心症 経皮的冠動脈形成術
 心臓カテーテル検査にて狭心症と診断された場合、治療として経皮的冠動脈ステント留置術が選択されます。冠動脈ステント留置術は主に手首の血管からカテーテルという細い管を通し、狭くなった冠動脈の拡張を行います(冠動脈にステントを留置し血管を拡げます)。治療は、カテーテルの挿入を下肢の血管から行う場合と、手首の血管から行う場合のふた通りありますが、当科では患者さんの苦痛の軽減のため手首の血管からの治療を第一選択としておこなっています。
 
頻脈性不整脈
 狭心症だけではなく、不整脈(頻脈性)の患者さんの受け入れも行っています。頻脈性不整脈は昼夜を問わず急に起こることが多く(急に心臓がどきどきしてくる)、これらの疾患に対しても24時間体制で受け入れを行っています。頻脈性不整脈の患者さんの治療は、お薬で行う場合や、経皮的カテーテル心筋焼灼術にて治療する場合など、それぞれの病状に応じた治療を選択します。経皮的カテーテル心筋焼灼術とは、不整脈の原因となる異常信号が出ている部位(心臓内)を特定し、カテーテルを用いて焼灼する治療です。この方法にて根治が可能となり、頻脈性不整脈の治療としては欠かすことが出来ないものとなっております。
 
急性心筋梗塞
 急性心筋梗塞とは冠動脈が急に、そして完全につまってしまう病気です。そのため治療が遅れると死に至ることが多く、緊急で治療を行う必要がある疾患です。病状は分単位で変化しますので一刻も早い治療が必要になります。そのため、患者さんの緊急受け入れ態勢が整っている必要があり、当科ではその受け入れを365日・24時間体制で行っています。
また、病院搬入から冠動脈を再開通させるまでの時間は病院ごとに差があり、当科ではこの時間短縮を目標として掲げ、治療を行っております。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050080xx01010x 弁膜症 弁置換術あり、人工呼吸等あり 97 26.20 24.70 0.51% 69.34 弁置換術・形成術(術前)
弁置換術・形成術(術後)
050050xx0103xx 狭心症 冠動脈バイパス術あり、心筋シンチグラフィー検査あり 34 27.24 30.07 0.51% 66.65 冠動脈バイパス術(術前)
冠動脈バイパス術(術後)
050161xx97x10x 解離性大動脈瘤 開胸手術あり、人工呼吸等あり 32 30.97 28.23 1.02% 66.66 人工血管置換術(術前)
人工血管置換術(術後)
050163xx01x10x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 開胸手術あり、人工呼吸等あり 31 30.39 29.69 0.00% 65.61 動脈瘤切除術(術前)
動脈瘤切除術(術後)
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術あり 31 14.45 12.74 0.34% 75.45 胸部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術(術前)
胸部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術(術後)
腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術(術前)
腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術(術後)
弁膜症・弁置換術
 心臓には4つの弁があり、この弁が狭くなる、あるいは逆流をおこすために心臓に負担がかかっている状態を弁膜症といいます。はじめは、何ら症状はありませんが、体を動かした時、例えば駅の階段を上る時、長い坂道を歩いてのぼる時などに、息切れ・動悸などを自覚するようになります。ゆっくりと進行することが多く、逆に症状に気づきにくいことが多いようです。
弁膜症は進んでくると、心臓手術が必要となりますが、手術をいつするか、タイミングも重要となります。いずれ、早い段階で専門的診察と評価を受けておくことが大切です。
 当院では、循環器内科で多くの患者さんの評価を行ない、適切な時期に適切な治療を行なっています。特に最近では、外科的手術のみでなくカテーテルによる弁膜症手術も行われるようになり、当院では患者さんの状況に応じて、治療法を選択することが可能です。
  
狭心症・冠動脈バイパス術
 心臓は、全身に血液を送ることが仕事ですが、心臓自体も動き続けるために血液は必要です。心臓の中に血液はありますが、そこからは直接血液をもらうことはできません。心臓表面を走っている冠動脈という2−3mmの細い血管から血液が心臓の筋肉へ供給されます。
この冠動脈が、動脈硬化のために狭くなり、心臓に流れる血液が少なくなるために症状を引き起こします。一般的に体を動かした時に胸が痛くなるというのが狭心症ですが、実際の患者さんの訴えは、「長く歩いていると何だか胸が変だ」とか「なんとなく息が上がるような気がしてすぐに休みたくなる」といったことも多いようです。
 心臓専門の内科・循環器内科の診察を受け、薬、カテーテルで治療できることが多いですが、2−3割の患者さんは冠動脈バイパス術が必要となることがあります。当院では、カテーテル治療、バイパス手術をそれぞれの患者さんの状況に応じて適切な選択を行なっています。
 
解離性大動脈瘤
 心臓から流れでた血液は、直径2〜3cm程の大動脈という太い血管を通って、全身へ流れていきます。この太い血管の壁に亀裂が入るために、激しい痛みを生じ、命に関わる状態に陥ることも多いのが解離性大動脈瘤です。
 血圧が高い人、血圧が高いと言われているがそのまま治療を受けずにいる人に起こることが多く、40歳代と比較的若い方でも安心はできません。ほとんどの場合は突然発症しますので、救急車で運ばれてくることが多いです。
 A型、あるいはB型といった大きく2つのタイプがありますが、A型の場合は早急に手術をすることが多く、B型の場合でも緊急の治療を必要とすることもあります。そのため、24時間対応が可能な施設での診断・治療が重要となります。
 当院では循環器内科、および心臓血管外科が常に当直しており、24時間いつでも救急対応ができる体制をとっています。
 
非破裂性大動脈瘤・腸骨動脈瘤
 先に説明した解離性大動脈瘤と同じ部位、大動脈に起こる病気ですが、こちらは動脈硬化のために血管が弱くなり、その部分が徐々に膨らんでくる病気です。大動脈が膨らんできても、痛みも症状もないのが通常ですが、弱くなった部分が破裂すると直接命に関わります。ですから、やはり大動脈瘤の大きさを判断し、破裂を防ぐための手術が必要となります。
 大動脈の手術はどちらかといえば大きな手術で、患者さんの体にとっても負担が大きいものであることも多いのですが、破裂による死亡を防ぐ唯一の手段である場合もあります。ただ、最近では体に負担の少ないステントグラフトという治療も多く行われるようになってきています。ただし、どちらの治療法でできるのか、あるいは長い目で見てどちらの治療法がそれぞれの患者さんに合っているのか、2つの治療法どちらにも詳しく実績のある施設での治療が必要と思われます。当院では早くから通常の治療にもステントグラフトによる治療にも、どちらにでも対応できるハイブリット手術室を開設し、両方の治療法に積極的に取り組んでいます。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060020xx04x0xx 胃癌 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術あり 277 8.54 9.02 0.34% 72.38 内視鏡下胃粘膜切除術
060130xx99000x 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし、処置なし 243 3.16 7.44 0.34% 70.63 急性腹症
060340xx03x00x 総胆管結石症 内視鏡的乳頭切開術等あり 142 8.55 11.06 1.19% 75.87

内視鏡的逆行性胆管造影法

060100xx99xxxx 大腸ポリープ 大腸内視鏡検査あり 137 2.18 3.00 0.00% 73.39 大腸内視鏡検査
060020xx99x00x 胃癌 手術なし、処置なし 115 6.71 11.20 0.17% 68.30 胃癌術前検査
当院の特徴:苦痛の少ない内視鏡検査、精度の高い内視鏡検査
 消化器内科では全消化管(食道・胃・十二指腸・小腸・大腸)と胆道(胆嚢・胆管)や膵臓の検査・治療行っております。
内視鏡検査時には積極的に鎮静剤を使用し、苦痛の少ない検査を提供しています。また、経鼻内視鏡や飲み込むだけのカプセル内視鏡(小腸用、大腸用)や前処置や検査が楽な仮想内視鏡検査といわれている大腸CT検査を導入しています。
 また当科では、迅速かつ正確で安全な内視鏡検査を心掛けています。お腹を切らなくてもすむ内視鏡治療が可能な段階でがんを発見するために、最新式ハイビジョンカメラや拡大機能、特殊な光(NBI)、色素などを用いて、精度の高い検査を実施しています。
早期胃がんや早期大腸癌の内視鏡治療(内視鏡的粘膜下層剥離術:ESD)を積極的に多数行っています。近年大腸ポリープひいては大腸癌が非常に増加傾向にありますが、小さな大腸ポリープは外来で大腸検査時に内視鏡切除も可能となっています。
 また、胃・十二指腸・大腸の他、検査が困難な小腸を含めた炎症性疾患や消化管出血の診断・治療を数多く受け入れています。消化管出血で頻度の高い胃潰瘍出血や大腸憩室出血など、消化管出血は緊急性が高いため、24時間対応できる体制を整えています。
 さらに診断や治療が難しい胆道・膵臓疾患に数多く取り組み、超音波内視鏡下穿刺吸引法などの最新の検査・治療を用いて胆道・膵臓の治療に役立てています。胆管領域では緊急性の高い総胆管結石による閉塞性黄疸や胆管炎に対して、緊急内視鏡による治療(内視鏡的結石除去術や胆道ステント挿入術など)を行っております。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060020xx02x0xx 胃癌 胃切除術あり 112 18.13 17.65 0.17% 67.21 胃切除術(開腹・腹腔鏡下)
060035xx01000x 結腸癌 手術あり 96 16.05 15.92 0.51% 71.47

腸切除術(開腹・腹腔鏡下)

060330xx02xxxx 胆嚢結石症 腹腔鏡下胆嚢摘出術あり 54 6.30 6.82 0.00% 60.56 腹腔鏡下胆嚢摘出術
060040xx02x00x 直腸癌 手術あり 51 17.76 17.98 0.00% 69.27 腸切除術(開腹・腹腔鏡下)
060335xx02000x 胆嚢炎を伴う胆嚢結石症 腹腔鏡下胆嚢摘出術あり 50 7.18 7.61 0.00% 64.06 腹腔鏡下胆嚢摘出術
 当科は消化器内科と密な連携をとりながら、消化器癌に対する手術を積極的に行っています。消化器内科にて腫瘍の位置や大きさ、転移の有無を診断した後、内科的治療では治癒が困難な場合、当科での手術を検討します。進行度が比較的早い段階の胃癌、大腸癌(結腸癌、直腸癌)に対しては腹腔鏡を使用する腹腔鏡下手術を行います。進行胃癌では手術前に抗癌剤を投与する術前化学療法行った後に胃切除を行う場合もあります。同様に進行直腸癌では手術前に放射線治療を併用する術前化学放射線療法を検討します。癌の進行度、患者さんの全身状態に合わせた、最適、最善の治療を提供しています。
 胆嚢結石症に対する手術も腹腔鏡手術が中心です。胆嚢炎を伴う胆嚢結石症の場合も、発症早期で持病がない患者さんでは、直ちに腹腔鏡による手術を行います。状態が良くない場合、重篤な持病がある場合は内科的な治療で一度炎症を落ち着かせた後に、胆嚢摘出術を行っています。
肝臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx97x0xx 肝細胞癌 肝動脈塞栓療法あり 202 12.74 11.74 0.68% 71.28 肝動脈塞栓術
060050xx0300xx 肝細胞癌 ラジオ波焼灼療法あり 155 8.75 8.70 0.00% 69.81 ラジオ波焼灼術
060280xxxxxxxx アルコール性肝障害 70 6.49 16.16 0.00% 58.99 アルコール性肝障害
060270xx99x0xx 急性肝炎 手術なし、処置なし(肝生検あり) 33 12.61 13.02 0.17% 51.97 急性肝炎
060050xx99x30x 肝細胞癌 化学療法あり 28 15.21 10.87 0.00% 67.61 肝動注化学療法
肝細胞癌(TACE、ラジオ波焼灼療法、化学療法)
 肝細胞癌の内科的治療の主力である経皮的肝動脈化学塞栓療法(TACE)とラジオ波焼灼療法を、適時に選択して、治療しているため、これらの件数が偏ることがないのが当院の特徴であります。巨大な肝細胞癌、肝癌多発症例、肝細胞癌破裂など状況の悪い患者さんも多く紹介されてきていますが、適切な治療を導入することにより延命に寄与しています。また、治療患者の年齢は高齢であるにも関わらず、状態が改善してから退院を促しているため、転院率も低く抑えられています。また、化学療法はソラフェニブだけでなく、持続肝動注療法も積極的に使用しているため、入院期間は約2週間となっています。
 
アルコール性肝障害
 近年、新薬の登場により、ウイルス性肝炎患者のコントロールが容易となってきましたが、アルコール性肝障害については患者数は減少していません。腹水や脳症の状態を速やかに改善させて入院期間をより短くすることにより、就労状況にも配慮した治療を行っています。
 
急性肝炎
 急性肝炎はその原因を速やかに同定して適切な治療を行うことが重要です。また、十分に炎症が改善してから退院を促しており、平均在院日数は全国の平均とほぼ同じ数字となっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 300 42 12 19 196 75 1 6,7
大腸癌 153 64 69 38 71 37 2 7
乳癌
肺癌 201 49 140 92 17 632 1 6,7
肝癌 85 94 47 28 12 174 2 5
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
 当院では、消化器内科・外科、および肝臓内科では、胃癌、大腸癌、肝癌の患者さんを、また呼吸器内科・外科では肺癌の患者さんを多く診療しています。胃癌、大腸癌、肺癌では特に「早期」であるⅠ期の患者さんの割合が高くなっています。消化器の早期癌では、消化管内視鏡治療や腹腔鏡下治療など患者さんの身体的、時間的な負担が少ない治療が選ばれることが大部分です。また肺癌でも同様に負担が少ない完全胸腔鏡下手術が選ばれることがほとんどです。少しでも患者さんへの苦痛を少なく、また入院日数も短くしようとする努力の結果と考えられます。
 その一方で、胃癌、大腸癌、肺癌ではⅢ期、Ⅳ期、あるいは再発後の患者さんも少なくありません。また肝癌では4段階のステージがまんべんなくあり、また、患者さんによって肝臓の状態もさまざまです。Ⅲ期、Ⅳ期、再発後の患者さん、そして肝癌の患者さんについては、手術療法、化学療法、放射線療法、さらに癌に細い針を刺して焼くような治療も組み合わせ、患者さんに最も適したオーダーメイドの治療計画を立てることによりチームとして患者さんとともに病気とたたかう方針を採用しています。
 なお、胃癌、大腸癌など病期が不明となっているものの理由は、早期癌の消化管内視鏡治療が比較的多いため病期の判定前に退院する傾向があるためと考えられます。また肺癌については一日だけの検査入院で診断を行う場合に病期不明となる傾向があります。
 
・患者数が10未満の場合、-(ハイフン)で表示しております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 94 7.40 52.91
中等症 227 12.05 79.00
重症 53 14.23 82.58
超重症 37 18.92 81.84
不明
通常の社会生活を送っていた方がかかった肺炎を市中肺炎といいます。
成人市中肺炎診療ガイドライン(日本呼吸器学会)の重症度分類システム(A-DROPスコア)を用いて分類しております。
中等症以上が入院の適応となり、患者数が最も多いのは中等症患者さんです。重症度が上がるにつれて在院日数が長く、患者さんの平均年齢も高くなる傾向があります。
軽症患者さんは通常外来での治療となりますが、何等かの背景要因により重症化が懸念されて入院となる場合があります。そのような事例では短期間の入院で軽快することが多く、早期退院が可能となっております。
重症・超重症患者さんの多くは救急車での搬送となっております。
  
・患者数が10未満の場合、-(ハイフン)で表示しております。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 -
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 -
I63$ 脳梗塞 -
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの -
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの -
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> -
I679 脳血管疾患,詳細不明 -
・患者数が10未満の場合、-(ハイフン)で表示しております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 162 3.20 9.47 0.00% 67.48 肺腫瘍・縦隔腫瘍手術
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの)) 77 5.06 4.86 0.00% 29.29 気胸手術
K5132 胸腔鏡下肺切除術(その他のもの) 30 3.53 5.67 0.00% 56.43 肺腫瘍・縦隔腫瘍手術
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 22 3.55 5.73 0.00% 69.68 肺腫瘍・縦隔腫瘍手術
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) 16 3.94 7.81 0.00% 70.19 肺腫瘍・縦隔腫瘍手術
当院呼吸器外科の特色は、テレビモニターを見て手術を行う”完全胸腔鏡下手術”を施行している施設であることです。
 呼吸器外科で最も多い手術症例は、肺悪性腫瘍に対する手術で、全手術数の約6割を占めています。その内の9割以上が原発性肺癌で、残りが転移性肺腫瘍となっています。肺悪性腫瘍の97%の症例が完全胸腔鏡下で手術がなされています。
 次に多いのが、肺嚢胞性疾患(気胸など)で、全体の35%を占めています。約6割の方が手術をしていますが、手術を希望されない方や初回入院で原因病変がハッキリしない方は経過観察となります。
 肺の良性腫瘍も手術対象になりますが、肺癌が否定出来ない方の診断目的の手術になります。肺の一部と共に病変を取り去る”肺部分切除”が完全胸腔鏡下に行われます。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 577 2.05 4.58 0.51% 70.23 冠動脈インターベンション手術(橈骨アプローチ)
冠動脈インターベンション手術(下肢アプローチ)
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺又は心外膜アプローチを伴うもの) 275 1.48 3.65 0.00% 63.03 アブレーション
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 218 1.61 4.97 1.53% 74.02 末梢動脈疾患カテーテル
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) 176 0.01 15.96 1.19% 67.24 冠動脈インターベンション(橈骨アプローチ)
冠動脈インターベンション(下肢アプローチ)
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 137 5.56 10.04 1.02% 80.70 ペースメーカー
経皮的冠動脈ステント留置術とは…
 心臓に栄養を送っている血管を冠動脈といいます。虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)は冠動脈がせまくなり、充分な血液が心臓にいきわたらなくなる病気です。経皮的冠動脈ステント留置術とはせまくなった冠動脈を拡げる治療法です。ステントという金属製の網状の筒を冠動脈内に挿入しせまくなった血管を内側から支えます。この治療により心臓に充分な血液がいきわたるようになります。当科では最も力を入れている分野です。
 
頻脈性不整脈
 狭心症だけではなく、不整脈(頻脈性)の患者さんの受け入れも行っています。頻脈性不整脈は昼夜を問わず急に起こることが多く(急に心臓がどきどきしてくる)、これらの疾患に対しても24時間体制で受け入れを行っています。頻脈性不整脈の患者さんの治療は、お薬で行う場合や、経皮的カテーテル心筋焼灼術にて治療する場合など、それぞれの病状に応じた治療を選択します。経皮的カテーテル心筋焼灼術とは、不整脈の原因となる異常信号が出ている部位(心臓内)を特定し、カテーテルを用いて焼灼する治療です。この方法にて根治が可能となり、頻脈性不整脈の治療としては欠かすことが出来ないものとなっております。
 
四肢の血管拡張術・血栓除去術
 最近は下肢(足)の血管がせまくなったりつまったりし、そのために治療が必要になる患者さんが増えています。症状は間欠性跛行といい、歩くと足が痛くなり長距離の歩行が困難になる病気です。冠動脈と同様、カテーテルによる血管拡張術が必要になり、この分野も積極的に治療を行っています。
 
急性心筋梗塞とは… 
 急性心筋梗塞とは冠動脈が急に、そして完全につまってしまう病気です。そのため治療が遅れると死に至ることも多く、緊急で治療を行う必要がある疾患です。病状は分単位で変化しますので、一刻も早い治療が必要になります。そのため、患者さんの緊急受け入れ態勢が整っている必要があり、当科ではその受け入れを365日・24時間体制で行っています。
また、病院搬入から冠動脈を再開通させるまでの時間は病院ごとに差があり、当科ではこの時間短縮を目標として掲げ治療を行っております。
 
ペースメーカー移植術
 徐脈性不整脈の患者さんでは心拍数の低下に伴い脳への血流が減少し、失神発作を繰り返すことがあります。このような病状をアダムス・ストークス症候群と言いペースメーカー移植の適応となります。ペースメーカー移植とは、ペースメーカーという心臓を動かすための刺激発生装置を体内に留置する小手術です。ペースメーカーは自己脈(自分の脈)を優先させ、自己脈が出ないときに作動するようプログラムされています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5522 冠動脈、大動脈バイパス移植術(2吻合以上) 70 6.54 20.50 1.36% 67.63 冠動脈バイパス術(術前)
冠動脈バイパス術(術後)
K5551 弁置換術(1弁のもの) 55 5.87 21.05 0.51% 71.67 弁置換術・形成術(術前)
弁置換術・形成術(術後)
K5612 ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 33 4.67 10.73 0.51% 75.36 腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術(術前)
腹部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術(術後)
K5606 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む。)(腹部大動脈(分枝血管の再建を伴うもの)) 30 3.70 21.17 0.17% 68.93 動脈瘤切除術(術前)
動脈瘤切除術(術後)
K5611 ステントグラフト内挿術(胸部大動脈) 30 7.27 16.97 0.68% 63.17 胸部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術(術前)
胸部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術(術後)
冠動脈バイパス移植術(2吻合以上)
 狭心症や心筋梗塞の後の患者さんのうち、カテーテルによる治療ができない、あるいは向かない方に対して、冠動脈バイパス手術を行います。当科では、両側内胸動脈、腕の動脈を積極的に使用し、長期のグラフト開存率を考えた手術を行うようにしています。また、人工心肺を簡略化したミニポンプを使用することにより、たとえ心機能が低下した患者さんに対しても安全に多くの枝にバイパスすることを常に考え、治療を行っています。
 糖尿病を合併している方が、数多くいることがこの病気の特徴ですが、手術に際しては、術前、術後にわたり十分な血糖コントロールを行うことが、手術創感染、創トラブルを予防するうえで非常に重要です。当科では、糖尿病の専門医の指示で適切な治療を行うことで、冠動脈バイパス術後の創感染を非常に低くおさえることができています。(手術後の創感染サーベイランス調査に参加しています。)
 
弁膜症
 弁膜症に対する手術でもっとも多いのは、大動脈弁狭窄症に対する生体人工弁による大動脈弁置換術です。どちらかというと70歳、80歳という高齢の方が多いのが特徴です。そのためカテーテルによる治療も行われるようになっており、当院ではすでに多数の経験がありますので、患者さんの状況に応じて、最適な方法を選択できるようになっています。
 次に多いのが、僧帽弁逆流症に対する手術で、できる限り自分の弁で治す形成術を行うようにしています。この病気は、40歳代、50歳代と比較的若い方に多いのが特徴であり、仕事の都合を含めた患者さんのスケジュールに沿うように治療日程を組めるようにしています。また、患者さんの希望によっては、右の胸からの小開胸による手術も行える場合もあります。
 
大動脈瘤切除術、ステントグラフト内挿術
 動脈硬化のために血管が弱くなり、瘤(こぶ)のように膨らでしまうと大動脈瘤であると診断されます。胸部の大動脈にもおこりますし、お腹の大動脈にもおこります。痛み等はないのが普通ですが、そのままでは破裂死を引き起こすことが多いために治療が必要となります。動脈硬化が原因のため、比較的高齢の方が多く、体力が低下している方も多数おられます。もともとは胸をあけたり、お腹を大きくあけたりして、大動脈瘤を切除し、その部分を人工血管でつなぎなおす手術を行っていましたが、大きな手術に耐えることが難しい方もおられました。そのような場合、現在では、足の付け根の血管から太めのカテーテルをいれて、ステントグラフト内挿することにより治療が可能となっています。しかし、全員がこの治療法に適するわけでなく、大動脈瘤の形がステントグラフト治療に合わない場合も多くあります。また、50歳代ではがんばって人工血管置換術をうけたほうが、20−30年という長期的なことを考えた場合には、むしろよいと思われる事もあります。当科では、大動脈瘤切除人工血管置換術もステントグラフト内挿術もともに多数の経験があり、患者さんにあった適切な治療法を選択することができます。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 1,252 0.17 1.17 0.00% 66.83 内視鏡的大腸ポリープ切除術
K6532 内視鏡的胃ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層) 189 1.77 5.81 0.34% 72.31 内視鏡下胃粘膜切除術
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル以上) 106 0.85 2.35 0.00% 65.70 内視鏡的大腸ポリープ切除術
K654 内視鏡的消化管止血術 98 1.70 9.32 1.36% 70.67  
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 89 1.31 4.90 0.00% 67.88 内視鏡的大腸粘膜剥離術
当院の特徴:経験豊富な内視鏡治療、24時間救急応需
 当科では、迅速かつ安全な内視鏡治療を提供するように心掛けています。
早期胃がんや早期大腸癌の内視鏡治療(内視鏡的粘膜下層剥離術:ESD)は最も得意とする領域で、数多くの経験豊富な内視鏡医が、難易度の高い症例も含め多数の症例を手がけています。早期癌発見と内視鏡切除時の正確な範囲診断のために、最新式ハイビジョンカメラや拡大機能、特殊な光(NBI)、色素などを用いて、精度の高い検査や治療を実施しています。
 近年増加傾向である大腸ポリープに対して、大腸検査時に見つかった小さなポリープはその場で切除も可能で日帰りでも行っています。さらに土・日曜日にも大腸ポリープ切除術を行っています。
 緊急性の高い消化管出血も24時間応需できる体制を整えています。頻度の高い胃潰瘍出血や大腸憩室出血を始め、治療が困難な小腸出血にも対応しています。
 また、胆管領域で緊急性の高い総胆管結石による閉塞性黄疸や胆管炎や胆嚢結石による急性胆嚢炎に対しても緊急内視鏡治療や胆嚢ドレナージなどを多数行っております。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 109 1.12 4.95 0.00% 62.72 腹腔鏡下胆嚢摘出術
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 75 2.32 14.93 0.00% 70.59 腸切除術(開腹・腹腔鏡下)
K655-22 腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術) 67 2.21 15.76 0.00% 67.28 胃切除術(開腹・腹腔鏡下)
K7193 結腸切除術(全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術) 47 3.47 16.81 0.85% 72.26 腸切除術(開腹・腹腔鏡下)
K6552 胃切除術(悪性腫瘍手術) 30 3.00 21.53 0.51% 72.77 胃切除術(開腹・腹腔鏡下)
 当科では全手術の約60%が腹腔鏡手術であり、その割合は年々増加しています。内科的治療の適応外となる早期癌は勿論、比較的早い段階の進行胃癌、進行大腸癌(結腸癌、直腸癌)に対しても腹腔鏡手術を行っています。胆嚢結石症の手術も腹腔鏡手術が中心です。胆嚢炎を伴う胆嚢結石症の場合でも、発症早期で持病がない患者さんでは、直ちに腹腔鏡による手術を行います。
 腹腔鏡手術の適応外となる結腸癌、胃癌に対しては開腹による切除を行います。非常に進行した胃癌に対しては手術前に抗癌剤を投与する術前化学療法を行った後に胃切除を行います。結腸癌、胃癌の手術後で抗癌剤治療の追加が必要な場合は、外来で治療を継続していきます。癌の進行度、患者さんの全身状態に合わせた、最善かつ切れ目のない治療を提供しています。
肝臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 192 1.57 11.19 0.51% 71.55 肝動脈塞栓術
K697-31ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)(2センチメートル以内のもの)(その他のもの) 81 1.52 6.85 0.00% 68.62 ラジオ波焼灼術
K697-32ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)(2センチメートルを超えるもの)(その他のもの) 80 1.29 6.66 0.00% 71.38 ラジオ波焼灼術
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 43 3.44 6.70 0.00% 67.35 腹水濾過濃縮再静注法
K691-2 経皮的肝膿瘍ドレナージ術
血管塞栓術
 肝細胞癌や多血性転移性肝癌などに対して血管塞栓療法を行っています。治療方法も薬剤溶出性ビーズを用いた塞栓療法やバルーンカテーテルを使用した塞栓療法、また、超細系マイクロカテーテルを使用した超選択的塞栓療法など、患者さんの状態に合わせて治療を行っています。上記は肝臓内科 新設1年目の症例数ですが、多くの患者に対して治療を行って、治療効果も良好であることから、今年度は更に紹介患者数が増加して治療症例数も増加しています。
 
肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法
 2cm以下、以上を合わせて161症例に対して治療を行っています。大きな副作用もなく治療を完遂しているため、患者さんの状態が良く、転院率0%と低く抑えられています。肝細胞癌に限らず、転移性肝癌に対しても適応を十分に評価して、治療を考慮しています。
 
胸水、腹水濾過濃縮再静注法
 進行している肝硬変で多量の胸水や腹水が存在している患者さんや癌性腹水などの患者さんに対して、積極的に胸水、腹水濾過濃縮再静注法を施行しています。この治療を行うことで、食欲の増加や息切れの改善が得られるため、生活の質を高めるためには有効な治療法となっています。入院期間は患者さんの状態や希望によりばらつきがありますが、多くの患者さんが、安全に治療を終了して日常生活に復帰しています。
  
経皮的肝膿瘍ドレナージ術
 細菌性、アメーバ性肝膿瘍などの患者さんも積極的に受け入れて治療を行っています。膿瘍の適切な位置へドレナージチューブを挿入する技術はラジオ波焼灼療法の技術と近いものがあるため、ラジオ波焼灼療法件数の多い当院では、安全に治療を完遂出来ています。

・患者数が10未満の場合、-(ハイフン)で表示しております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる 23 0.13%
180010 敗血症 同一
異なる 50 0.29%
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 100 0.58%
異なる 32 0.19%
 播種性血管内凝固症候群は感染症や悪性疾患により引き起こされる、全身性の重篤な病態です。DPCでは高額な点数が設定されており、臨床的に根拠のある診断であることを求められます。厚生労働省による全国DPC対象病院の平成27年度データ集計では全症例に対する割合は0.17%でしたが、当院の割合は0.13%で同等となっております。
 敗血症も高額な点数設定ですが、全国データが0.58%であるのに対して、当院では0.29%となっており、妥当な請求率となっております。今後も臨床的に根拠の明確な診断を基に、投入された医療資源を勘案して適切な入院医療費請求に努めます。
その他の真菌感染症は比較的まれな傷病であり、本年の請求例はありませんでした。
 手術・処置等の合併症については、7割の事例が入院契機病名とDPC傷病名が同一でした。すなわち、手術・処置などの合併症を主訴に入院し、治療を受けています。合併症に分類されるものの中には、術後創部感染、術後出血が含まれております。
手術や処置は合併症が起きないように細心の注意を払って実施しております。しかし、合併症はどうしても一定の確率で発生し得ます。起こりうる合併症に関しては、治療前に患者さんに説明し、十分ご理解いただいた上で、手術や処置の同意をいただくように努めております。
 
・患者数が10未満の場合、-(ハイフン)で表示しております。
更新履歴
2017/09/29
平成28年度病院指標 新規公開