PET-CT 総合がん検診

PET-CT 総合がん検診の実績報告

仙台厚生病院総合健診センターは、一般人間ドックとPET-CT総合がん検診を実施しています。このうち、PET-CT総合がん検診について、その特徴と現在までの、および直近4年間の実績を報告いたします。

【Ⅰ】当センターのPET-CT総合がん検診はがん発見率が高い

1.開設以来の実績

PET-CT総合がん検診は平成17年(2005)に開始し、令和元年(2019)末までの15年間で、7,812人が受診されました。このうち悪性腫瘍と診断されたのは176人、2.3%です。

2.直近4年間の実績 (2015~2018年度:2019年度は集計中)

直近4年間の受診者は2,414人で、そのうち、がんと診断されたのは48人、発見率は2.0%となります。同時期に、当センターの一般人間ドックでがんと診断されたのは0.5%で、これと比較すると4倍という高い発見率です。通常のPET-CT総合がん検診二日間コースでは、一つの臓器について、3~4種の検査(PET-CT、MRI、エコー検査、腫瘍マーカーなど)で評価しています。これが診断率の上がる最大の要因と考えられます。高額な検診ですが、その意味がわかる結果です。
(PET-CT総合がん検診で診断されたがんの内訳:胃8、大腸6、食道2、膵5、肝3、肺8、甲状腺4、腎臓1、膀胱1、前立腺4、乳腺3、その他4。1人は重複がん)

直近4年間の実績 (2015~2018年度:2019年度は集計中)

【Ⅱ】PET-CT検査は、消化管が苦手です。

だから、上下部内視鏡を同時に実施します

がん発見者のうち16例が胃など消化管のがんで、PET-CT検査で診断されたのは2例です。一方、胃がん8例のすべておよび大腸がんの3例、食道がんの1例の計12例が内視鏡検査のみで診断されています。内視鏡検査をしなければ、この12例は見逃されていたことになります。実に4分の1です。内視鏡検査なしのPET-CT検診は片手落ちというものです。そのようなわけで、PET-CT総合がん検診では、上下部内視鏡を同時に実施しています。

【Ⅲ】一度は、当センターのPET-CT総合がん検診がお勧めです

初回健診受診でのがん発見者は、48例中23例、48%です。約半数は、一回目の検診で発見されています。年齢別では、50歳代が11人、60歳代が23人と若い方が多いです。通常の人間ドックを受診されている方でも、一度は受けてみる価値があると思います。

【Ⅳ】当センターは、病院併設です

肺がんと診断された8例全例と、消化器がん23例のうち、遠隔地の方1例を除く22例(がん診断例の63%)が、当院で速やかに診療開始となりました。皆さんご存知のように、当院は肺がん、消化器がんの専門病院です。

【Ⅴ】当センターからのお知らせ

PET-CT総合がん検診を受診された方には、次回の検診として、その人に最も適切なコースを提案します。報告書に記してありますので、次回の受診の際参考にしていただきたいと思います。
2019年より、スペシャルBコース受診者対象に、オプションとして心臓MRI検査を開始しました。造影剤を用いずに、心機能と冠動脈の評価が可能です。心疾患が心配な方にお勧めです。
また、近日中に、がんの早期発見の検査であるミアテストを導入します。これは血液中のマイクロRNA遺伝子を検査するもので、従来の腫瘍マーカーや画像診断では発見できない早期のがんが発見できる可能性が高くなります。詳細は当病院のホームページに掲載いたします。