病院について

ご挨拶

理事長挨拶

働き方改革が国策として定着した昨今、当院は職員の疲弊とそれによる医療の劣化を防ぐため、通常と異なるアプローチを実践しております。それは、病院職員を過労と疲弊から守り、その活力によって、高度先進医療を24時間体制で提供しようというものです。そのために、「選択と集中」の原則を取り入れました。具体的には、総合病院であることを目指さず、選択した3つの領域、すなわち①心臓血管、②消化器、③呼吸器に病床や人員を集中し、おのおのを大型化~超大型化しました。そして、当院の守備範囲にない領域においては、多数の医療機関や1,400名を超える登録医との連携の中で解決する「分担と連携」という方式です。すなわち、「選択と集中」「分担と連携」とは表裏一体なのです。

大型チームは医師やスタッフに余裕のある交代制をもたらします。それは24時間体制(6名から7名の医師による当直体制)を維持しつつも、担当スタッフが十分な休養をとることを可能とします。休養は、学習や研鑽に向かう体力・意欲を産み出します。学習や研鑽は、職員のモチベーションや診療技術の向上をもたらし、技術の向上は周囲からの高評価につながり、高評価は繁栄をもたらします。繁栄は、さらなる就労環境の改善につながって、当院はまさにその好循環の途上にあります。

これらの戦略・基本方針は、すでに幾多の成果を挙げております。その詳細は院長挨拶に譲りますが、仙台厚生病院の成功は、我が国の医療改革に寄与するものと確信し、900余名職員一丸となって、今後も努力を重ねてまいります。

仙台厚生病院 理事長 目黒泰一郎
仙台厚生病院 理事長 目黒泰一郎

診療管理者挨拶

2021年4月より診療管理者を拝命しましたので、今後の抱負を含めご挨拶申し上げます。

当院では2015年より院長の職務を分担し、法令順守・診療業務、職員の教育を院長が、危機管理と医療安全管理を診療管理者がそれぞれ担当しております。また、診療管理者は医療安全業務の遂行を通じて理事長を補佐し、院長への指導・助言を行う役割も担っております。

仙台厚生病院は「選択と集中」、「分担と連携」の基本方針の下、地域の皆様のご指導・ご支援を頂きながら、良質な高度先進医療を提供することによって地域医療支援病院としての役割を果たして参りました。高度先進医療をいち早く取り入れている当院において、医療安全管理は極めて重要です。特に近年、医療の進歩はめざましく、医療安全上の様々な問題が新たに発生しております。当院では積極的に医療安全に対する取り組みを行っており、システムの改善を絶え間なく行いながら、患者さんにより安全な診療が提供できる様に日々務めております。それを遂行するにあたり、当院では「曲げず、隠さず、迅速に」を基本姿勢とし、院内職員にとどまらず、広く患者さん・ご家族との情報共有を推進し、様々な問題を解決しています。その1例として手術の実況開示が挙げられ、ご家族が希望されれば手術の進行状況を別室のモニターでご覧いただける取り組みです。このような積極的で先進的な情報開示こそが、病院職員に適度な緊張をもたらし、最善の医療提供につながり、さらには医療事故を未然に防ぐ効果も期待できると確信しております。

昨年より1年間以上新型コロナウイルス感染症が流行し、未だ収束の兆しが見えてきておりません。また、最近は宮城県内で強い地震が多発しております。このような疫病や自然災害などなかなか防ぎきれないことを含め、当院では危機管理に対しても、常に先を読みながらその被害を最小限にとどめ、患者さんや病院職員を守ることを最優先にした対策を常に考えております。

危機管理と医療安全管理を通じて、仙台厚生病院らしい医療を提供すべく努力して参ります。皆様にはこれまで以上のご指導・ご支援を賜りたくよろしくお願い申し上げます。

仙台厚生病院 診療管理者 菅原 俊一
仙台厚生病院 診療管理者 菅原 俊一

院長挨拶

仙台厚生病院は、理事長挨拶にもあるように「選択と集中」「分担と連携」を基本方針とする病院です。その成果は、2019年版厚生労働省による全国DPC対象病院の退院患者数調査統計にも表れています。循環器が4位、消化器が5位、呼吸器が1位と、本当に多くの患者さんを治療させていただいております。

治療の内容でも、それぞれ3領域のセンターが大型チームを組むことで、迅速な急患対応から新しい治療法への取り組みまで、質の高い医療を提供しています。循環器領域では、心筋梗塞、急性大動脈解離といった本当に一刻を争う病気への24時間、365日、3名の専門医による当直体制での対応、全国に先駆けたカテーテルによる心臓弁膜症治療と大動脈瘤治療への取り組み、小さな創による心臓手術の導入が大きな特色です。消化器領域では、早期の胃癌・大腸癌の内視鏡による切除治療、カプセル内視鏡を用いた小腸病変診断、小さな穴からの胃癌・大腸癌・胆嚢結石に対する外科腹腔鏡手術、肝癌に対する薬剤・焼灼療法・カテーテル・外科手術を組み合わせた集学的治療、C型肝炎・脂肪肝の治療に特色があり、それぞれが専門医によって行われています。呼吸器領域では、分子標的治療薬・免疫チェックポイント阻害剤の臨床治験を多く担当しているため、欧米で有効とされている抗がん剤をいち早く処方できる特色があり、胸腔鏡による外科手術治療、間質性肺炎といった難病に対する治療も多く行っています。

「選択と集中」による全国レベルの急性期医療と高度先進医療の展開は、当院が専門としない領域を診療してくださる地域医療機関、急性期を越えて継続治療してくださるかかりつけ医、登録医の先生方との「分担と連携」があって初めて可能なことであり、日頃からありがたく感じております。

最後になりますが、患者さん本位の治療を行うに当たっては、確かな技術に加え、患者さんを癒す「笑顔」も大切ではないでしょうか。こんなコロナ禍の世の中ですから、マスクの下からでも分かるような明るい笑顔で接することができように、職員教育の充実と活き活きと働くことができる病院環境づくりに心がけています。七夕の頃には新病院の建築着工も予定され、2024年の移転に向けて職員一丸となり、今一層に頑張ってまいります。 (2021年4月 記)

仙台厚生病院 院長 畑 正樹
仙台厚生病院 院長 畑 正樹