統合医療安全管理室

虫(むし)の目、鳥(とり)の目、魚(さかな)の目
「虫の目」は近いところで、複眼をつかって様々な角度から注意深く見る目のこと。
「鳥の目」は虫では見えない広い範囲を、高いところから俯瞰(ふかん)する目のこと。
そして「魚の目」とは水の流れや潮の満ち干を、つまり世の中の流れを敏感に感じる目のこと。

目的 ~チーム医療の充実に向けて~

病院が有効に機能するには多くの職種の職員の協力が必要であり、すべての診療行為はチームでなされる。各職種から担当者が集まり、目的別・障害別に特化したチームを作って活動する。特にこれらの職種横断的活動は、チームとしての活動を強調してチーム医療と称される。平成22年度の診療報酬改正では、チーム医療重視の視点が明確に打ち出され、以前から認められていた医療安全、褥瘡管理については加算点数の上乗せがあり、新たに、感染管理、栄養管理、呼吸管理も加算対象となった。

当院における院内の職種横断的活動として、医療安全管理室・感染対策室・褥瘡管理室が中心となり、それぞれ医療安全チーム(RMT)、感染対策チーム(ICT)、褥瘡管理チーム(WOC-T)が活動してきた。さらに栄養管理課・臨床工学技士が中心となり栄養サポートチーム(NST)、呼吸サポートチーム(RST)が活動している。これらは、いずれもが密接に関連して機能するものであることから、平成22年度より、これらのチームをまとめる場として統合医療安全管理室が創設された。

指針

1. チーム医療の中心となる

  1. 現在機能している各職種横断的チーム活動はその専門性を高める。
  2. 統合医療安全管理室スタッフはそれぞれの専門性を発揮するとともに、各チームの活動を補強する。

2. 現場主義

  1. 統合医療安全管理室スタッフは、現場に赴くことを旨とする。
  2. 統合医療安全管理室は虫の目活動を展開する。その具体策として各チームとともに院内ラウンドに参加する。それぞれの専門性を活かし、専門のみではなく関連チームのラウンドにも積極的に参加する。