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ピロリ菌の三次除菌を開始しました

2016.10.01

ヘリコバクターピロリ菌(以下ピロリ菌)の除菌により消化性潰瘍の再発予防や胃癌の抑制が報告され、専門学会ではピロリ菌の除菌療法を行うことが勧められています。

保険適応は、胃十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、早期胃癌に対する内視鏡治療後、慢性胃炎(ピロリ感染性胃炎)となっています。

ピロリ菌の除菌療法は一次除菌および二次除菌が保険適用となっていますが、二次除菌不成功例に対する三次除菌の治療方法は確立されておらず保険適応となっていません。当科では、強い抗菌活性を有するニューキノロン系抗菌薬のグレースビット(シタフロキサシン)を用いた三剤併用療法による三次除菌療法を保険外診療として開始しました。また、抗生剤のペニシリンアレルギーの方に対してもペニシリン以外の抗生剤を用いた除菌治療を試みております。

三次除菌やペニシリンアレルギーでピロリ除菌を希望される方は消化器内科外来にご相談下さい。