診療科

放射線科

放射線治療は2014年に更新された治療装置を用いて行われています。2016年からは放射線治療医が常勤となり、これまで以上に充実した体制での放射線治療が可能になりました。

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診療科について

高度な画像診断装置と最新の放射線治療機器を用いて、各種疾患の画像診断とがんの放射線治療を行っています。また、ストロンチウムによる癌性疼痛緩和治療も行っています。

最先端の画像診断と放射線治療
~がんの早期発見・治療を一貫体制で~

放射線科には7名の放射線科診断医と2名の放射線治療医がおり、CT・MRI・核医学検査・PET-CT・健診などの画像診断と放射線治療を行っています。また、予防医療や地域医療連携に協力しています。

当院で撮影したすべてのCT・MRI・PET検査・核医学検査の読影を、放射線診断専門医が行っています。主として、院内の各診療科から依頼で撮影された画像の読影と報告書を作成していますが、地域の連携医の先生からの診断や治療の依頼を受けるため、放射線科外来を開いています。画像診断に関するセカンドオピニオンも行っています。

手術・治療の特徴

画像診断

3機のCT(320列 2台、64列 1台)、1機のMRI、2機のPET-CTと2機の核医学診断装置を備えています。PACSによるフィルムレス環境のもとで専門医が全ての画像に読影報告書を作成しています。

CT

CT(コンピューター断層撮影)は至急・緊急検査にも対応しています。2008年には、1秒以内で心臓全体が撮影できる最新型320列CTを日本で初めて導入しました。この機器の導入により、冠動脈の評価など心臓・血管領域や呼吸器、消化器疾患の精細な画像が撮影できるようになり、正確な診断や血管や各臓器の3D画像など安全な手術に役立つ画像の作成が可能になりました。

MRI

磁石とラジオ波を用いて、身体内部の各臓器や病変部の様子を画像や生化学的情報を映し出す装置です。この装置を使うことで、造影剤を注射しないで血管の画像を得る検査(MRA)や、総胆管や膵管、尿管などの管を画像に映し出す検査(MRCPといいます)もできます。

脳卒中の早期診断や肺癌の脳転移、肝臓や膵臓などの消化器腫瘍の診断も容易です。
放射線の被曝がない便利な検査ですが、磁気の力を使うため、体内に金属があったり、いれずみがあったりすると検査ができないという欠点があります。

核医学

放射性同位元素を用いる検査です。当院では癌の骨への転移がわかる骨シンチグラフィーや心筋の血流がわかる心筋血流シンチグラフィーが多く行われています。他にてんかんや、最近は神経内分布腫瘍やパーキンソン病の診断に役立つ検査も行っています。放射性同位元素の静脈注射が必要ですが、他の手段では得られない情報が得られること、造影剤のような副作用がないことから、多く使われるようになってきました。

PET-CT

 癌の診断に有効なPETと、身体の内部構造を描出することを得意とするCTを組み合わせた装置です。高度で正確な診断が可能となっています。

院内カンファランス

上記のように画像検査で得られた情報が患者さんの治療に有効に使われるように、また我々放射線診断医の読影能力を向上させるために、各診療科の医師とカンファレンス(症例検討会)を行っています。院内各診療科の連携によって、癌やその他の疾患の診断から手術を含む治療までを一貫して行えるように、各科と情報交換と議論を行っています。

放射線治療

放射線治療は、手術、化学療法と並ぶがん治療の三本柱のひとつです。高エネルギー放射線治療装置(リニアック)を用いて病巣に照射して、癌の治療を行っています。当院では、肺癌を中心にして治療を行っています

肺や肝臓に対する定位照射(ピンポイント照射)も可能となり、より患者さんへの負担が少ない治療を提供していきます。

ストロンチウム治療

ストロンチウム治療は放射性物質を注射して行う癌の骨転移による疼痛を緩和する治療です。放射性ストロンチウムを静脈注射して、この薬が癌の骨転移病巣のそばに集まり、ベータ線という放射線を出して病巣に照射します。がんを完全に治せる治療法ではありませんが、約7割の患者さんでは麻薬が要らなくなるか、投与量が減らせるようになります。
この治療法には前もっての検査など準備が必要ですので、主治医からの紹介状をご用意の上、放射線科外来を受診してください。